満月から新月をつなぐ。
陰と陽。
新月の日に捧げる聖なる花。
さくら色の花びらの子をみっつ、と心に決めて新小平のコトリ花店にうかがい、目があったサシェスジェという名の香り高き薔薇。
グリーンの色のリボンで結んでいただき、約束の場所へ。
やさしくてあたたかな火の色だった。
迎えてくれた紅葉とおなじ色。
みたびのめぐり。
とめどなく湧き出て流れる水。
火と水。
そして、どのような扉も開く鍵。
先月から運命の輪を回転させるように突然進みだした一連の流れは、あの6月とこの12月をつなぐ巡りでもあったことに気づいた。