Record
境目の宙を踏む足袋鉾の稚児
2026/09/21
岩の都
熊野への旅。
旅の目的を点としてさだめ、中心軸から旋回するように巡った場所。
わたしの目に映ったその土地は、“岩の都”だった。
途方もない年月を内包した巨岩の集積。
霧深い山のなかにも遥かな海のみぎわにも、そこに沈黙とともに佇んでいた、古い記憶の断片の荘厳さに圧倒された。
個人的に熊野には、蠍座的なものを感じた。
深く積みあげられた地層みたいな場所。
どのようなものであってもそうだけれど、自分がどの"層"を見るか、繋がるかで受けとるものもまた変わる。
深奥に触れるには自分もまたそれを見せる必要があり、自身のなかにある"それ"も映しだしてくれるところだと。
2026/09/19
2026/09/13
『 Envelope Poems』 at atelier utopiano
詩人のエミリー・ディキンスンが封筒の紙片に綴った言葉をしるべに、それぞれの手によって編まれ、紡がれたもの。
彼女が手にしていた花、彼女のための装身具、彼女が纏っていた白、そして彼女の息とともに顕れた言葉。
エミリーの寝室の壁紙のデザインから着想され描かれたというこの絵のお話が、わたしにはとりわけ興味深かった。
対応される詩に記された、誰のなかにもある「詫びることなく けっして 入れぬ部屋」のこと、日頃はみずからが被っている薄絹を解く“寝室”という空間。
とても想像力を駆きたてられる。
お迎えした手紙型のカードセットも、その“封印”を解くと、はっとする仕掛けが。
素敵な展示でした。
14日まで、ぜひ*
登録:
投稿 (Atom)