2026/10/09

豊永侑希個展『sweet mercy's sake〜鳥たちよりもさらに深き秋』 at Sprout Books and Art







 花びらが聖なるものたちの翼のよう、翅のようだと、


 天使も薔薇もおなじ源から生まれいずるのではないかと、


 絵を眺めて思う。


 天上の美がかたちを成したもの。


 それはその裏側の深淵も内包しているがゆえに。












波音を待つ夜に』 at gallery hydrangea








 彼女のことを、「硝子が落とした影さえも、透ける花びらみたいにそっと大切に拾い集めて、心のなかに仕舞っていそうなひと」と形容したことがある。


 その彼女の手が生みだした結霜少女。


 霜花の淡く儚く、けれども背骨にたしかな芯をもつ白。


 彼女そのもの。












紅葉








 窓という“額縁”をとおして、一幅の絵のように眺める。


 絵や自然をとおして“対話”が現れる空白、禅の精神と静寂の美意識。


 生きた額縁をとおして眺める景色はその瞬間ごとに移り変わってゆく。


 足立美術館では大観の『紅葉』とも再会することが叶った。あの鮮やかな朱色の余韻がまだ、残像としていまも。