境目の宙を踏む足袋鉾の稚児
本も花も菓子も、「ただ生きてゆくことだけ」が人生の目的ならば必要のないものかもしれず、でもそれが空気のようにそばにあってくれることの豊かさを知れば、「ただ生きていけばいい」を人生の目的にする空虚さに気づく。「ただ生きていけばいい」ことだけを目的にするなら、心は満たされず日々も育まれないのだと知る。 『月の片翅』