花は目で色やかたちを捉え、香りでその存在のありかを教えてくれる。
目に見えるものと、目には見えないもの、どちらの領域においてもうつくしさを宿していて、そもそも「うつくしさ」というものは人によって感じかたが異なるものだし、それでいいものでもある。
儚さに心触れるひともいれば、強くしなやかなさまに心打たれるひともいて、場合によって心の機微もどちらにも傾く。
そういうもののすべてを託すことをゆるしてくれる懐の深さが花にはある。
花を見ながら(視ながら)、なにも感じていないと自分では思っても、なにかを受けとっている。
目に見えるものも、見えないものも。