『すみれの花の砂糖づけ』 at コトリ花店
アメシストは2月の誕生石だけれど、この石の色は菫の色をしていて、幼いころ、すみれの花の根もとには輝く紫水晶が眠っているのではないかと思っていた。石が目覚めるとき、花もまた開く。
花の香のしずかな息づかいに満ちた白い部屋。
2月のすみれの祝祭。
holy gardenでいただいてきた菫の花のクロモスとお菓子たち。
2月を守護する石とおなじ色の花を、うつくしい食べ物として自分のなかに迎え入れて、その花とのつながりを深める。紙のなかにいのちを吹き込まれて不変のかたちを宿したその花を、お部屋に飾っていつでも感じられるように。
いただいてきたすみれの花の砂糖づけは、“ちいさいかたがた”に捧げるためのカップに入れて。
すみれの祝祭にむかった日、ポケットのなかにずっと鏡を忍ばせていた。
ひかりを浴びると菫の花が浮かびあがる鏡。
そうでないときでも気がつくと虹が入り込んできたりするので、ただの鏡ではないのだと思う。お守り。