星の樹の下で開かれた「つくらない句会」に参加してきました。
あらかじめ選ばれた古今の名句。
そのつくり手が誰であるかわからない状態で参加者は3句、そのとき心に沿う俳句を挙げてゆく、まさに自分では“つくらない”句会。
俳句を詠まずとも知らずとも、誰でも楽しめるようになっている遊び。
みんなで句の選評をしているうち、必然的に「そのひとはどのような“視点”で世界をまなざしているか」という内部の紐解きへとつながり、無意識にあるものを意識的に浮上させ、「それでは自身の“視点”の反対側の世界はどのように見える?」という構造が、“枠”の外へと案内する“ひろがり”をみせてくれた。
安心して思ったことを交感しあえるのも、“句会”がはじまるまえに森を歩いて自然からの贈り物を手に微笑みあい、“句会”のあとには持ち寄った恵みを享受しあえる、やさしくてあたたかなひとたちとの“場”であったからこそ。
言葉では表現できない領域で、ほんとうにとても楽しかったし、学びにもなった。