2025/11/05

菫の月








 草舟あんとす号さんにお頼みして、移ろう季節にならい、すこしずつ集めている春夏秋冬の歳時記。


 今回お迎えした題名は『新年』で、まだもうすこしその一歩手前の季節にいたい気持ちから、以前に受けとった『秋』の本をひらいて、やさしいかたからいただいた菫の押し花を、“月”の頁にはさんでみる。


 今夜の満月は今年もっともおおきく見える特別な月ということだけれど、その満月一歩手前の昨夜の月は、見あげて歩きながらそこに満ちる力の源泉を充分に感じることができる、美しい“待宵月”だった。


 その月のひかりを掬った菫の色。