2024/11/18







 ときに現実が、物語よりも“物語”らしい伏線とつながりをもって顕れることがある。


 その感覚を完全に言語化することはできず、したとしてもいまは、拡がりを縮めてしまう。


 ただ、ばらばらだった点が結ばれて、ひとつの星座の様相がまた明確になることに、安心してゆだねればいいのだと。


 満月の約束。


 “忘れ物”を迎えに、ふたたび双子の星へ。


 そしてそれはたぶん、満月の日でなければならなかったから。