小金井の「双子の星」という珈琲豆の専門店に連れていってもらいました。
宮澤賢治の作品名から名づけられたお店は、“すぎなの胞子ほどの小さなお店”
珈琲豆のほかにもご店主によって厳選されたものたちがならび、そのなかからsputnikさんの「星を巡るジャム」のSpicaが気になって。
黄金桃、プラム、ドライフィグ、アニスのお酒、黒胡椒、カルダモン、ローズマリー。と記された文字に、すこし『不思議の国のアリス』で出てきた小壜を連想した。
なによりも大好きなローズマリーが入っていることに惹かれてこれを。
sputnikさんは熊本のかたで、低農薬栽培のものを使用してからだにやさしいジャムをつくっていらっしゃるのだそう。
そのくらいの情報しかないまま食して、ケルトの魔女さんがおつくりになったようなジャムだ、と自分のなかに浮かんでくるものがあった。
不思議な味で、それでいてとてもおいしく、またほかの“星”のジャムをお迎えできる機会があれば嬉しい。
ちなみに双子の星さんではお買い物したものにお釣りが出ると、星のかたちをしたプレートにお釣りを入れて「いいことありますように」といいながら手のひらに渡してくれるのが習わしなのだとか。
わたしが「流れ星からの贈り物みたいですね」というと、「そのイメージなんです」と目を輝かせるご店主を見て、素敵なひとだと思った。