季節の揺らぎにあらわれた、桃源郷の入り口。
ガムさんの「桃源郷」は安曇野からはじまっていて、去年月とビスケットさんで開催された今回の「桃幻花」のプロローグ的な展示にもとても興味を抱いていたので、わたしも大好きなあんとすさんでこうしてまたその「つづき」を拝見できたことが嬉しい。
月とビスケットさんでの展示の準備期間のさいに、ガムさんと「桃源郷ってなんだろう」という話をしたこと、ガムさんが“水”のきれいなところはその場所につながっているように感じる、ということをいっていたことを覚えている。
今回わたしがうかがったのは、桃源郷の入り口が閉じる直前の最終日。
フィナーレの祝いのように、やさしいかたが祝杯の準備をしてくださっていた。
日没にholy gardenのお庭で杯を酌みかわしたとき、桃源郷で輪になって盃をかわす乙女たちの絵と現実の風景が重なり、あちらとこちらが溶けあっているのを感じて、それはとても幸せなことだった。
“異界”に舞うひとときに、天女気分で帰路に。
“あちら”(そして目には見えないけれど、きっと“こちら”にも)に咲く桃幻花の手引書をおみやげにして。
ガムさんの作品の絵も好きだけれど、言葉も大好きで、どちらにも彼女の人柄がつくるやさしい“影”が浮かびあがっている。