2026/02/17

新月、金環日食まえの花々










 おともだちの梅の木。


 夜道を歩いているとふんわりと甘い香りが漂ってきて、はっとしながら足をとめるとき、この木が花をつけたのだと気づき春の訪れが近づいていることを感じる。


 そんなふうにしていつも、わたしの春は予兆され、はじまる。


 家のそばの道にあるこの梅の木が大好きで、花が咲いていないときでも薄闇のなかに佇んでいるのを見かけると挨拶をする。


 梅は夜のなかでも香りで存在を知らせてくれる花。


 気品と清廉。


 今年も花をつけてくれていたけれど、香りはこれから高まり満ちてゆく気配。


 あの空から降りてきたような(だから吸い込むと昇っていくような)香りが待ち遠しい。


 今夜の金環日食をともなう新月が、水瓶座29度のサビアンシンボル「さなぎから出てくる蝶」で起きると知り、とても感じるものがある。


 その“羽ばたき”が象徴するのは、たしかに風のエレメント。


 蛹というひとつの殻を破って脱皮し、あらたに生まれ変わる革命、解放、自由をつかさどるのはアクエリアスの力。


 昔からサビアンシンボルの29度は「涙の度数」といわれるけれど、それはふたつの世界の狭間で葛藤を抱くから。


 蛹と蝶の、蕾と花のあいだ。


 新月の羽化。


 花ひらくとき、つぎなる世界へむかうために、置いてゆくと決めたもの。


 “蝶”はずっとわたしの大事な主題。


 そして水瓶座でもあるわたしには、おなじく重要な新月。


 「蛹からの脱皮」を暗示する新月のなかに、変容をうながす「日食」が内包されて、それはすごくおおきな力。


 



 近くの天満宮さまにむかう道に咲く梅の花。


 この梅をはじめて目にしたときは河津桜か桃の花なのかと思ったくらい、きれいなピンク。


 堂々とした枝ぶりで、それは天からの梯子みたいに無数にひろがりをもち、花の祝福を届けてくれる。


 この世のものとは思えない風景。