宮沢賢治の『オホーツク挽歌』の詩群から着想された作品群。
波の音が響き、白い貝殻がならぶ空間で、“海”の神秘と寂寥の一瞬が額におさめられた絵を眺めるのは、標本を眺めているようでもあった。
此岸と彼岸を寄せては返す波のあわいの静けさに佇んで。
クラムボンという名の白いお菓子に(ポルヴォロンのことを「 私たちはこのお菓子をクラムボンと呼んでいます。」と記してあった )にも心ときめく。
ポルヴォロンは口のなかで消えてしまうまえに、その名を3回唱えることができれば願いが叶うといわれているけれど、この場合は「クラムボン」と唱えるのだろうか、などと思いつつ美しい景色をあとにする。