1月につづき古代測量の授業へ。
“鏡”というものに、おそらく幼いころから惹かれつづけてきて、ごく子どものころには怖れもともなったあの気持ちは、そこにある力、ときには魔力と呼ばれるものもそなえているものであることを感受していたゆえのことなのかもしれず、そしてずっと心が吸い寄せられるように“惹かれて”きたみなもとは、古代の鏡のなかにあったことに近年になって気づいた。
鏡の謎。
それはどのように扱われてきたのか。
そしてその“扱いかた”は、はたしてひとつだけだったのか。
エジプトには測量の女神がいて、名をセシャトというけれど、彼女は数学の女神でもある。
「まるで因数分解だ」と、測量と鏡の謎の紐解きのさい受講生のかたがこぼされた言葉で、この女神のことを想いだした。
そのほか天文、占星術、建築の女神でもあるセシャトの名の意味は、「代筆する女性」
別名、「本の館の女主人」――Mistress of the House of Books.