2025/01/01
1月、アリアドネ
Luna Somniumの年があけて1月は、アリアドネとのつながりを深めます。
そのため今月のセッションを受けられるかたに施術いたしますエネルギーにはすべて、対面、遠隔問わずこの女神のエネルギーが副次的にふくまれます。
アリアドネはギリシアの女神であり、Wikipediaによるとその名は「とりわけ潔(きよ)らかに聖(きよ)い娘」という意味をもつとのことで、つまり彼女はその名のなかに二重に「きよらか」を宿しているということになります。
神話においてアリアドネはクレタ島の王女として登場しますが、彼女の母とされるパーシパエが本来はその土地の古い女神であったように、アリアドネもまた古くは月の女神であり、時代を下るごとに伝承が姿を変えていったのだろうと感じています。
また神話のなかで彼女は脱出困難な迷宮の出口を“糸”によって手繰り寄せたことから、現代においても難問を解決する鍵、抜けだす道しるべとなるもののことを「アリアドネの糸」と形容されることがあります。
わたしは“迷宮”のことを思うとき、それはわたしたちの頭のなかにある脳のことでもあると感じていて、ゆきどまりの袋小路に入るのも、おなじところを堂々巡りするのも脳の“迷宮”のなかに迷い込んでいるときの現象であるならば、また視線の角度を変えれば思わぬ抜け道を発見したり、頭のなかがクリアであると一度通った道(おなじパターン)のなかに入り込むことを回避することができたりして、みずからの“迷宮”の“糸”を自身が手にしている、と自分で感じられることは人生においてとても重要なことだと。
アリアドネの名が「きよらか」を二重に重ねているのも、その糸を手にするには「きよらかさ」が大切であること、そしてここでいう「きよらかさ」とは、自分自身の意識と肉体(心)がそういう状態である必要性を示しているのではないかと、わたしは思うのです。
アリアドネの糸はわたしのなかでは黄金の色をしていて、それは月のひかりの色。夜のなかでも輝くそれは、人生の道しるべの色でもあります。
そしてわたしたちの“意識”のなかにもその色を迎えることができれば、あらゆる物事はこれまでとは異なる景色に変化します。おなじことであっても、自分がそれに感じること、反応がこれまでとは変わってくる。あるいはアリアドネの名の「きよらかさ」とは黄金色のことなのではないか、というのがわたしの意見です。
新年をアリアドネからとつたわってきたとき、すこし意外に思いましたが(今年の干支は巳年なので、蛇というキイワードと関わりの深いシャクティのエネルギーを宿す女神からのはじまりになるのかな、となんとなくで思っていたので)、しかし最初の啓示から時間が経つほどに、あらためてあたらしい年のはじまりにふさわしい女神だと感じています。
わたしたちが自分自身のなかに“きよらかさ”を招くことができたとき、自分自身の“きよらかさ”を想いだすとき、“迷宮”とはおのれがつくりだしていた幻影であることに気づきます。
誰もがきよらかな年のはじまりを、そして1年を迎えられますように祈っています。
アリアドネとディオニュソスが描かれたタロットカード。
これは21番“世界”に該当するカードで、“TRIUMPH”という言葉が添えられています。
TRIUMPH――勝利、成功、偉業。人生において、なにがそれにあたるかという問いへの答えとして、それは自分がつくりだした“迷宮”から抜けだすことなのだとこのカードは示唆します。
アリアドネは「かんむり座」という星座にまつわるエピソードももっていて、冠というキイワードとも結びつく女神ですが、さきほどの黄金色の話に戻ると「冠を戴冠する」ことは「黄金の意識とつながる」ことでもあり、それを戴く者は“迷宮”から抜けだしTRIUMPHする者、きよらかにきよい者であるのだと、そう感じています。
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*1月、これからの予定*
1月30日(木・夜)* 今月のセッション(対面・遠隔)をお受けくださったかたへ、30分間のアリアドネの一斉遠隔ヒーリング *(該当されるかたには当日、個別にご連絡差しあげます)
それではどなたさまもあたらしい年のはじまりが祝福に満ちていますように。よい1月をお過ごしください。
いつもあなたがあなたでありますように。