2026/01/17

『隠秘植物園Ⅱ』tegamiya個展 at atelier utopiano







 『隠秘植物園Ⅱ』tegamiya個展 at atelier utopiano


 世界の秘密をそっと囁いてくれている、とtegamiyaさんの作品を目にすると、いつも思う。


 植物が内包する懐の深い愛に通じる眼差しでさまざまな欠片を拾いあげ、どのようにちいさなものでも見落とすまいとする、おおらかさとあたたかさを感じるから。





 だからこちらもおなじように、「見落とすまい」としなければ、作品の隅々にまで宿る暗示を見逃してしまう。


 それでいて、「それでもいいよ」と笑いかけてもくれる。


 目から入ったものは視覚をこえて、それがこぼしてしまったものをも含みながら養分となっているから、だから「それでいいよ」と。





 自分では気づかない領域にまで“養分”を届けてくれる作品たち。やはりじかに拝見すると、それだけおおきくてあたたかい力を受けとることができました。





 やってきてくれたお月さまは、硝子瓶の蓋をあけて手のひらにのせると、秘めごとを打ち明けるように、ちいさな喜びをあらわすように淡く発光した。


 眺めていると球根みたいにも感じられ、持ち主をさだめるとそのひとと深く呼応して、そのひとだけの花を咲かせる"種"となるのかもしれないと思ったり。





 おみくじでは隠秘植物園のスペードの園の守り人である「AER」が出てきてくれた。


 “風”があらためて親しみをあらわしてくれて嬉しく、この絵の翡翠のような色あいは、長年自分のなかのひとつの主題の色でもあると。


 ケシの実のかたちの真珠で閉じられ封におさめられた、5つのことづてとともにお迎え。





 “植物園”でいただいてきた“虹”という名のBiscuit Bottleは新月の日にあけることに。


 あの空間で目にした色や象徴、耳にした音、かわした言葉に想いを馳せながら、とくべつな月の日にとくべつな菓子を口にする、五感を研ぎ澄ませ響きあう時間を自分にあたえてあげたいなと。




 19日の新月の日まで開いている神秘の“植物園”の扉。


 その地図が、必要なかたがたに隈なくゆきわたりますように。