2026/10/30

くるはらきみ個展『 聖なる歌と子ども 』 at silent_music










 絵から絵へと対峙しながら、ゆっくりと空間をめぐるのは、ひとつの巡礼に似て、


 絵のむこうで歌われる、かれらの聖なる調べに想いを馳せた。


 澄んだ水とおなじ響き、星の記憶が秘められた音。


 無垢なる者たちだけが知っている歌。


 たくさんの"歌"を聴かせていただいた日。そしてそれはどれも「無垢なる者たちの歌」


 絵やお人形のしじまの彼方から。





 展示後に開かれた聖テレーズ合唱団の演奏会で聴かせていただいた“音”も、そのひとつ。 >


 より開かれ、より高らかに。


 これまで何度か聖テレーズ合唱団のかたがたの歌を聴かせていただく機会に恵まれ、


 以前に拝聴したときも素晴らしかったのですが、さらに研ぎ澄まされて“中心”から放たれる音、それが歌となったものに心を傾け澄ますひとときは、歌にみちびかれ、光の梯子を昇るような心地へといざなってくれました。


 そこには、まことの愛を貫くための凛とした強さを宿す、研ぎ澄まされた清らかさがあり、


 高らかに昇ってゆく歌と、その歌をある方向へと導き案内するピアノの音とともに、音によって開かれた場所に浮遊していたこと、夢よりも夢みたいなひとときでした。








『月の片翅をよむ』 秋の回







 植物の本屋 草舟あんとす号、大勢待なつみさんの朗読教室へ。





 言葉を声にのせ音にすることで、息を吹き込まれるもの。


 今回読んだのは一角獣との出逢いと、ふたつの“月”の再会の場面。


 心安らぐひとたちと輪を描き、渡ってきたリズムを繋いでゆくのは、みんなでひとつの渦をつくることでもあるな、と思いつつ。


 *


 草舟あんとす号さんでは、ゲランのフランス博物画集刊行記念フェアも開催中で、


 植物の細密画や図譜、美しい函がならぶ室内は、いつにも増して「秘密の小部屋」のようでした。


 10月31日(土)まで。








2026/10/18

水の守護者











 広島で見かけた厳島神社のオブジェ。


 水で満たされた円盤、その水が意志をもって白く輪を描き、宙に浮かびあがって女神に捧げられた花と一体化する表現。


 中心の鳥居のさきにいる、水、海、航海の女神である宗像三女神は、人魚の姿であらわされていた。


 水を"守護"する者。