2023/11/17

11月、天宇受売命





 Luna Somniumの11月は、天宇受売命(アメノウズメノミコト)とのつながりを深めています。


 今月セッションをお受けくださったかたに施術させていただきますエネルギーにはすべて、対面、遠隔問わずアメノウズメノミコトのエネルギーが副次的にふくまれています。  


 実は、わたしは当初、この女神は先月10月の女神になるのではないか、と夏ごろから感じていて、その月に日食があることに気づくと、ますますアメノウズメノミコトは10月のひと月をとおしてよりつながりを深める女神としてあらわれるのだろうという思いを強くしていました。


 (アメノウズメノミコトは天岩戸開きの女神ですが、この神話に見られる「太陽が空から消える、そしてふたたび復活する」というエピソードが日食を想起させること、またそれが意図的に綴られたのだろうことは、この女神と10月のつながりを感じたおおきな一因ではありました。)


 しかし8月の終わりごろ、「10月の女神はドゥルガー」と入ってくるものを感じ、9月になるとそれがさらに確信に変わってゆく流れがあって、アメノウズメノミコトはそのつぎの月の女神なのだ、と自分自身のなかで納得するものがありました。
 

 日食や月食はたしかに「ひとつの扉をひらく」ことをわたしたちにうながしてくることがあります(それはかならずしも天体の周期のなかにあらわれる日食や月食でなかったとしても、わたしたちは人生のいくつもの転機に自分のなかに“日食”や“月食”を視ることがある。そういうこともありますね。)



 そしてその“扉”によっては、わたしたちが思いも寄らなかったものを直視する必要性に迫られることもあります。


 それは忘れていた過去だったり、みずからの底に凍結させていた感情だったり、そこからあえて目を背けてきたりしたもの。


 そのをひらこうとするときまず自身のなかに沈んでいたものを浮上させ浄化させる必要がある


 そうでなければわたしたちはその扉のむこうに自身のなかで古くなっているもの”“すでに不要になっているものも一緒に連れていってしまう


 古くなっているもの、すでに不要になっているもの――思考や信念体系の偏りや、傷ついたがゆえに閉じていたハートのなかに沈殿されていた感情なども、それにあたるかもしれず、つぎの“扉”をひらくときには、自分自身もシーツのように洗濯して、禊をしてあげることは大事なことだと思います。


 そうでなければつぎの扉をひらいても遭遇するのは自身のなかでまだ未浄化となっている過去を人物や場所や状況を変えて繰り返すことになりかねないから


 交流する他者を変えても、場所を変えても、状況を変えても、自分が自分であることは変わることはないから、だからそれは浄化、昇華されるまで、「あなたのなかにこういうものがあるよ」と他者や場所や状況をとおして対峙する出来事として、みずからに訴えてくる。「いつもおなじようなことが起きる」というひとは、そのようなパターンをもっている、自身の心、からだに刷り込まれている、ともいえます。


 その“浄化”における段階や時間は、それぞれに異なると思います。

 凍らせていた痛みが深いほど、自分より他者を優先してきたひとほど、みずからを慈しむことをとおしてゆっくりと解いてゆく、丁寧な手で自分を扱ってゆく、そしてすこしずつ浄化してゆくことが大切であると思いますから。


 凍結させてきたものがおおきいほどに怖れが潜伏し、だから“ゆだねる”ということに抵抗し、変化に対する拒絶があらわれることがあり(それも“怖れ”と関係しているものではあるのでしょう)、自分が一度「こうだ」と“固定したもの”からフォーカスを外すことが困難である傾向も感じます。


 昨日「ただしい」と思っていたものに、今日違和感を感じたなら、それを否定しなくてもいいのです。それは昨日の自分を否定することではないただわたしたちが昨日よりも成長したあかしなのだから


 そのような次第で日食、月食をともなった10月はドゥルガーの“浄化”が重要だったようで、それは「扉をひらくまえの準備」ともいえることだったようです。

 そのようなはひとつではなくわたしたちは人生においていくつものをみずからの成長段階においてひらきそれをひらいてゆくほどに薔薇の花びらの渦の中心に近づいてゆくように自分自身の内部とつながってゆくのだと思います


 そして“扉”をひらくのも、自身の“内部”とつながるのも、自分ひとりだけの力でなされるものではありません。


 「自分だけの世界」にいるとき、わたしたちのなかに変化はないからです。世界に“わたし”ひとりなら、傷つくこともないかわりに、他者をとおして反射する自分自身を知ることもない。わたしたちがみずからのなかに生じる波をとおして自分を知るならば、他者という存在がなければ「自分を知る」こともないのだといえます。


 対峙する相手によって引き起こされる内部からの声はそれが自分にとって良いものに見えようと、“悪いものに見えようと自身の内側の反映


 だから他者との関係で起こる化学反応(繰り返しますが、その“反応”が自分にとってかならずしも好ましいものでない場合も多々あります。しかしそれは変容のためのメディスン、薬でもあるのです)こそが、自分の秘された“扉”をひらく鍵であったりします。


 自分ひとりでいくら内側を見つめても見つからなかった鍵が、他者との関係をとおして手渡されることがある、ということです。みずからの思考には限度がありますが、自身の“外”にあるものは、その限度をこえた提示をしてくることがあるからです。


 そのような次第で、10月は「扉をひらくまえ」のドゥルガーの浄化、そして11月は「扉をひらくとき」のアメノウズメノミコトの軽やかさ、が大切になってくるようでした。

 

 これを読んでくださっているかた、セッションをお受けくださっているかたはご存じだとは思いますが、わたしは毎月「月の女神」をさだめていて、しかしこれは「わたしがさだめている」というより、星や風の流れとしかいいようのないもの、世のなか全体の動き、集合意識、それをあらかじめ感じ、「この月はこの女神がよい」というのがおりてくる、というか、この月にこの女神のエネルギーとつながるとよい、という意図と設定をしてさだめている(おりてくる)ものにしたがっているかたちです。



 だから11月はアメノウズメノミコトです。


 アメノウズメノミコトは、この世から太陽が隠れ、永劫の夜に世界が覆われたとき、神々が「どうすれば太陽が天に還ってくるのか」と悩むなかで、ただひとり軽やかに踊りだし、その場に笑いをもたらしました。


 困難な状況のとき深刻に思いつめどうすればいいのかとその方法について思い悩むよりも軽やかさや笑いこそみずからが困難だと思うその状況を切り抜けるとなるのだとこの女神は教えてくれます


 重く感じる事柄に軽やかさを保つことは自身のバランスが大切になり、だからアメノウズメノミコトは心のバランスによって健やかさとつながること、その妨げとなっている障壁への癒しをサポートしてくれます。


 この女神のバランスへの作用は自分自身の生活を創造することを助け、睡眠への悩みにも影響をあたえてくれます。


 扉と鍵はこれからしばらくつづく流れのなかで重要なキイワードとなるのかもしれませんね(そのまえの“浄化”も、もちろんあわせて)





   *11月これからの予定*    

  11月30日* 今月のセッション(対面・遠隔)をお受けくださったかたへ、30分間のアメノウズメノミコトの一斉遠隔ヒーリング

 *該当されるかたには当日、個別にご連絡差しあげます。



 それではどなたさまも、ひきつづきよき11月をお過ごしください。

 あなたがいつもあなたでありますように。





 *LOVE*