2024/07/15

影の幸運







 わたしの場合、意識的、エネルギー的な手放しとシフトの入れ替えが深くておおきいとき、睡眠が自分の意志でコントロールできなくなること(ひたすらに眠くて起きていられなくなること。それは自分自身の思考のネガティヴティや、“外”との境界線が曖昧になって脳に流れこんでくる“重さ”のために心身に負担が生じて眠くなる症状とは異なる種類の眠さで、意識を“オフ”にするためのものです)


 自分のなかに潜伏していた“重さ”が表出するそのようなタイミングのさい、その“重さ”の根、原因につながるものが過去生であれ家系であれインナーチャイルドであれ、その未浄化、未完了となっているものをわたしはヴィジョンで視覚化することで具現化し、その具現化されたものとともにエネルギー的な手放し、脳に蓄積、沈殿された、あるいはそうとは知らずに埋め込まれていた恐怖心の克服、クリアリングといった一連の流れが半ば強制的に生じるのですが


 (だからわたしのなかで浄化がほんとうの意味ではじまった最初のころから、経験や期間を重ね、ある程度のところまでエネルギーを“上げて”ゆくまでは、まずその影のヴィジョン、エネルギーと対峙することそのものが恐ろしくてたまらなかった)


 そのときもお仕事はできる状態であるものの(お流しするエネルギーにはなんの問題、障りもなく)、ただお流しするとき「自分の意識がどのような状態か」ということは非常に重要で大切にしていることなので、クライアントさんに誠実でありたいと思い、その期間はお休みをいただくことにしているんです。


 それに自分のなかにあったそれがひとつ手放されると、またひとつ自身のエネルギーが変化し、そしてその「ひとつ」がおおきなひとつ、それ以前と以後ではまったく異なるものになること、お流しするエネルギーの質も変わり、それがより相手の細部、深部にまで届くようになることも知っているので、なによりも自分自身を“調えてゆくこと”がいちばんの務めであるとも思っています。


 今年はとくに年明けから強制的にデトックス&手放しに入ることがつづいて、4、5年まえから意識して毎月エネルギー的なメンテナンスの時間をとるようにしているのですが、そのころから取り組んできたものが深部から、根源から、ドミノ倒しみたいに放出され昇華されてゆくような、ある段階における最終局面、調整のようなんです(その段階が終わればまた休符をはさんで、いまはまだ未知であるつぎの段階があるのだろうとは、経験上理解しつつ)


 とくに夏はおっしゃるとおり潜在意識にある“重さ”が表出しやすいですね。


 でもそれは自分のなかにそれが“ある”ことの自覚をうながし、それをクリアリングしてほしいというみずからの訴えでもありますから、その報せが一見不調和、不具合をともなう“(都合の)悪い”ものに見えても、真の自分自身のためには“良い”ことなのですよね。


 それに気づくか気づかないかの差があるだけで。


 “気づける”ことはとても幸運なことでもあると。それは「最初の一歩に辿りつくまえの“幸運”」とでもいうべきものだと思っています。


 (そしてほんとうの“ほんとう”は、良いも悪いもないのだということもまた、知っています)